調達シェアードサービスの未来 | 株式会社クロスフィールド

レポートReport


【レポート】

調達シェアードサービスの未来

2022.08.04

組織設計・プロセス設計

シェアードサービスは間接業務のコスト削減策として注目され、今やFORTUNE100に掲載される企業の8割超が導入していると言われています 。日本においては1990年頃よりグループ経営強化の観点から大手企業を中心に導入が進みました。初期では思うようなコスト削減効果が出ない企業も目立ちましたが、2021年に実施されたデロイトによるグローバルサーベイでは回答企業の約9割が十分なコスト削減効果を得られていると回答していることから、現在ではコスト削減効果を実感している企業がほとんどのようです 。一方、業務の集約化と標準化によるコスト削減は、それが進めば進むほど削減余地が逓減することから効果が徐々に頭打ちとなってくる性質があるため、従来とは異なった目線でのサービス提供が求められていくと推定されます。

そこで、本稿では既に十分なコスト削減効果を発揮しているシェアードサービスを前提に、筆者のプロジェクト経験上関わりの深い間接材調達業務における今後のビジネス貢献の可能性を考察したいと思います。

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