複数システムに跨る複雑なデータ構造を解消し、システム間のコード体系統一およびインターフェース最適化を実現するRFPを作成
事例紹介Works
【事例紹介】
EAI再構築プロジェクト
システム導入・DX推進
プロジェクト課題、背景
クライアントでは、複数のシステムを連携させるEAI(Enterprise Application Integration)の構築を目指していましたが、既存のインターフェースが複雑であり、データ登録システム(発生源)が不明確であったことや、コード体系もシステム間で統一されておらず、インターフェース開発の都度コード変換が行われていたことから、調査作業が難航していました。
また、システム全体像を把握している要員もいなかったことから、RFP作成が進まない事態に陥っていたため、クロスフィールドが支援を行うことになりました。
提案、進め方
- RFPの作成に向け、まずは現状分析によりシステム全体像とデータ構造を明らかにするとともに、システムに関するドキュメント(システム間連携図、データメンテナンスフロー等)の整備を進めました。
- 併せて、複雑なコード変換処理を解消するため、同一異議語を整理し、コード体系の統一や、同一の用語が捉える範囲(粒度)の定義を行い、データ構造の標準化を図りました。
- また、データ登録を行う部門/システムを決定していくことで、情報(データ)発生場所から必要なシステムへの経路を短縮し、より簡素なインターフェース構造、データ整合性を確保するシテム要件を定義していきました。
効果
- 短期間でのRFP作成
- 現状分析を行う中で課題を抽出し、対応方針や優先順位を決定したことで、早急に解決すべき課題が明確になり、RFPに盛り込むべき要求事項が絞り込まれ、短期間でのRFP作成が実現しました。
- 第三者視点による問題点の根本原因の判明
- これまで部分最適でのシステム構築は、既にクライアント社内では常識と化していましたが、第三者による外部視点での課題整理が極めて有効に機能したことにより、部分最適指向によるシステム構築が、システム全体の複雑性と業務効率の低下を招いていたことが明らかになりました。